• 食品本部今 祐子さん
    文系と理系の中間が私に
    ぴったりの「食品系」。

食べることも料理も好きだから選んだ、今の仕事。

もともと食べるのも、料理をするのも大好きで、レシピを見て作ることもありますが、こんなものを食べたいとイメージして、自分なりに料理をすることもありました。文系でも理系でもないジャンルという食品系は自分にぴったりで、イギリスの大学で4年間、食品の勉強をしました。食は世界共通というのも、食品業界を選んだ理由のひとつです。

イギリスの大学での授業では、日本食も取り上げられていて、大豆や味噌、豆腐などの魅力、日本特有のうまみ成分などについてふれられ、日本にいたとき以上に日本と日本食に対する誇りを持つようになったのです。そんな経験もあり、帰国後、商社でありながらメーカー的な部分もある丸紅食料に出会い、ここなら私にぴったり、と入社試験を受けました。

自分の企画した食品が、世の中に受け入れられるのを目標に。

丸紅食料に入社後、最初に配属されたのは総務・人事部です。総務の業務では各部署に対し、いろいろな書類提出の依頼することも大切な業務で、各部署からの提出が遅れた場合は催促したりしていました。各部署からの書類の集まりが悪いとやきもきすることもありました。しかし自分が営業に配属されてみると、次から次へやるべきことがたくさんあって、総務へ提出する書類が後回しになってしまいそうなこともあります。だから、営業を一度やって総務に戻ったら、以前とは違う気持ちで取り組めるだろうな、とも思います。もちろん、当初より希望していた営業に配属され、うれしい気持ちもありますが、現実はそんなに甘いものではないこともよくわかってきました(笑)。

私のメイン業務である治療食は、高齢者施設や病院に食品を卸すのが主な仕事です。普段は問屋さんを相手に営業をしているのですが、ときどき問屋さんに同行して治療食の現場である病院などを回ることもあります。治療食を口にされる方は、硬いものが食べられなかったり、食べ物を飲み込めなかったりしますので、現場の方にお話しをうかがいながら、利用者の方の現状や気持ちをもっと理解し、よりよいものを提供できるように務めています。

子育てで経験していることをプラスにして、仕事に生かしたい。

治療食は医療分野も絡みますので、専門的な知識も求められますから、常に勉強は欠かせません。食品業界のトレンドや動向はいつもチェックしていて、インターネットで最新情報を調べるだけでなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどへ頻繁に足を運ぶなど、普段からアンテナを張るようにしています。

自分が企画した商品はまだ出てませんが、一日も早くそうなりたいですね。以前はなにげなく目にしたり、口にしたりしていた流行の食品などについて、今では「誰が仕掛けたのかな?」と気になるようになりました(笑)。

現在、ワーキングマザーとして、保育園に子どもを預けながら、時短で勤務しています。目下の目標は、家庭と仕事の両立。限られた時間で、しっかり仕事ができるよう心がけています。手間も時間もかけずにできる料理など、主婦して、そして母として、自分が置かれた状況をプラスにつなげて、現在の仕事や新しい提案に生かしたいですね。

就活中の方へ。
好きな業種に絞ると、入社後もがんばれる。

就職活動中の学生さんへのアドバイスとしては、さまざまな業界を志望するのもいいかもしれませんが、ジャンルを絞るのもひとつ手だと思います。私の場合、イギリスから帰国後、食品関係に絞ってよかったと思っています。あちこち受けて、本命でなかった業種の会社に採用されたとしても、入社後「こんなはずではなかった」となったら、とても残念ですよね。この業種にしよう!と自分で決めたなら、つらいことがあってもがんばれると思いますよ! 自分が本当にやりたい方向へ、ぜひ進んでください。

プロフィール

イギリス留学後、2012年に入社。総務人事部を経て、2015年1月から現在の部署へ。ワーキングマザーとして、仕事と育児を両立しながら、治療食分野をメインに営業として活躍中。