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JICA主催 「小規模コーヒー生産者輸出競争力強化」コース 講義終了


2015年10月16日(金)朝から、JICA関西(神戸市灘区)にて、「JICA生産者輸出力強化プログラム」にコメンテーターとして出席してきました。

午前中は、各研修生が1ヶ月間の日本での研修において学んだことを、自国にて今後どう活かされていくのか、に関してプラン(内容とスケジュール)を立て、プレゼンを実施しました。
研修生は、エチオピア、ルワンダ、ホンジュラス、東ティモール、パプアニューギニア、ネパール、からの6か国8名。
コメンテーターは弊社からの1名に加えて、同志社大学マーケティング専門の教授の二名にて、マーケティング全般からとコーヒーの品質管理から双方の側面から、研修生のプランがうまくいくにはどうすればよいかをアドバイスいたしました。
具体的には、産地における品質管理、トレースの維持=クオリティレベルごとの選別、サンプルワークの方法/タイミング、などです。

研修生の方々からも非常に意欲的な発表と計画があり、共感、感銘を受けました。
例えば...
ネパールでは4月の大地震により精製に必要なパルパー、プロセッシングステーションが崩壊して生産に大きな支障をきたしてしまっている地域があります。
彼ら(研修生)の目標は26台のパルパーと1つのプロセッシングステーションを設立すること。
より良いコーヒー品質の改良と、農家と共同組合及び全てのコーヒー生産関係者の生活のため、その好循環を保つべく、意欲を燃やしています。
我々は、アドバイスと共に品質に応じた価格で取引をすること等、様々な携わり方で、今後、彼らの目標達成に協力することはできます。

例えば…
エチオピア。10数年前、国土の20数%を占めていた森林が、不法な伐採によりその森林面積は一桁まで減少。
農家の生計を維持しつつ、地球規模の問題である森林減少を防ぐ手立てとして森林コーヒーのプロジェクトが開始して現在も継続中です。
森林コーヒーの品質を向上させ、高品質のコーヒーを作ることでスペシャルティコーヒーの市場で生き残るためにどうするかを考える研修生が今回の研修に参加しています。
消費国側の我々も、地球環境規模で彼らと一緒に品質作りに取り組んでいくことが望まれています。


そして、午後、各研修生は、めでたく研修修了式で賞状を授与されました。
皆、国は違っても同じ「コーヒーへの想いを持つ」絆で繋がっています。

翌日、各々帰国の途につかれ、懐かしい祖国の料理を楽しんだことでしょう。

研修生の皆様、
JICA関係者、運営関係者の皆様、
約1か月にわたる研修の日々、本当にお疲れ様でした。

今後ともよろしくお願いいたします!